どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
パソコンやタブレットなどデジタル環境でイラストを描いてみたいけど、道具の選び方や絵の上達方法がわからず悩んでいませんか?
そこで今回は絵の仕事で長年勤めたプロの立場もふまえ、これからデジタルイラストを始める初心者さんが迷わず進めていける手順を段階ごとにわかりやすくお届けします。
1、デジタルで絵を描く機材の選び方を知る
2、アナログにはない、デジタルで絵を描くメリットを理解する
3、デジタルイラストを描く練習と、早く慣れるコツをおさえる
基本を知ればデジタルは難しくありません、一歩ずつ進めましょう!
デジタルを1からはじめるなら、やりたいことに適した機材をそろえよう!
デジタルで絵を描くならまずお絵描きに必要な道具をそろえましょう!
現在デジタルお絵描きで使われる機材は、だいたい次の2パターンの組み合わせになります。
①パソコン・ペンタブレット・ペイントソフト
②iPadなどのタブレット・スタイラスペン・アプリ
後者では最近だと、iPad(Pro)+Apple Pencilの組み合わせが特に人気です。
iPadに代表されるタブレットはパソコンより画面サイズは小さくてもいいから手軽に描きたい、好きな場所に持ち運んで使いたい人に向いています。
以下では、その他の基本デジタル機材についてポイントを解説します!
1、デジタルで絵を描く「パソコン」の選び方
PCのスペックは高いに越したことないですが、安い買い物ではないので予算や目的に応じて慎重に選ぶ必要があります!
重要なのは、あなたの描きたい絵の方向(イラストか漫画か、それ以外か?)や使うソフトに必要なスペックを満たしているかどうかです。
なのでまずやりたいことをしっかり固め、この後で紹介するペイントソフトなどが要求するスペックも確認したうえで最適な機種を見つけましょう。
🔻絵を描くパソコンの基本スペック
モニター・・・フルHD(1980✕1080)以上
CPU・・・intel core i5以上
メモリ・・・8GB以上(できたら16GB)
ストレージ・・・SSD200GB以上(HDDなら1TB)
基本的には最低限これくらいのスペックがお絵描きには必要です、費用に余裕があればもう少し上を目指すと快適に長く使っていけるでしょう。
★パソコンのスペックや機種情報について具体的に知りたいときは、イラストや絵を描くパソコン&スペックをプロ目線で徹底解説を参考にしてください。
2、デジタル絵を描く「ペンタブレット」の選び方
ペンタブは、ペンタブレットで圧倒的なシェアを誇るWACOM(ワコム)社製商品を選んでおけば基本的には安心です
ちなみにペンタブレットには板状のものに描く【板タブ】と、液晶画面に直接描き込む【液タブ】があります。
板タブは安いですが描く感覚に慣れるまでに少し時間がかかります、一方の液タブはアナログ感覚で描けるので慣れは早いですが液晶のぶん値段が高くなります。
慣れるまでが長いとデジタル自体イヤになる人も多いので、液タブやiPadなどで始めた方が早く楽しめるかも?!
海外製ですが、最近では下のような安めの液タブで描く人もかなり増えています。
あなたのお絵描き環境も考えながらどちらにするか決めましょう!
★ペンタブの使い方や設定についてはペンタブ初心者がイラストを描くときの使い方と13のコツや、ワコムペンタブでデジタル絵やイラストを描く設定方法も参照してください。
3、デジタル絵を描く「ペイントソフト」の選び方
デジタルお絵かきをするペイントソフトは有料無料あわせてさまざまあり、アプも年々増えています!
これからしっかりデジタルでイラストや漫画を描いていきたいなら、機能やサポート・将来性の観点からも実際に多くの人が使っているペイントソフトを選んだほうが安心です。
大勢が使っているソフトなら困ったときもネット上にマニュアル的な記事や動画が数多く見つかってすぐ解決できますが、マイナーソフトだと答えが見つからないまま挫折してしまうかもしれません。
その意味でも当サイトでは、デジタル初心者からプロまで最も多くの人が使っている「クリップスタジオ(CLIP STUDIO PAINT=クリスタ)」をおすすめしています。
クリスタは世界中で圧倒的シェアを誇っているペイントソフトでリーズナブルな値段の割に機能が豊富なことから、絵を描く(描きたい)人たちに非常に人気です。
クリスタは公式サイトが最安値なので購入時は必ず公式を使うのが鉄則です!
★ペイントソフトについてもっとくわしく知りたいときは、最新ペイントソフトおすすめはこれ!プロ目線でイラストお絵描き徹底比較を参照して下さい。
早くデジタルに慣れて自由に描きたいなら効率いい手段も使ってみよう!
多くの人が本やYouTubeなどを参考にデジタルを頑張りますが、独学で進めてるとうまく上達できない状況に陥りがちです💦
実は絵やデジタルが早くうまくなりたいなら、絵の描ける人から直接教わることが圧倒的に近道なんです。
あなたがもし回り道せず少しでも早く上達したいなら、悩んだときに質問しやすい「イラスト講座」を使ってみるとひとりでやみくもに進めるよりはるかにスムーズに成長していけるでしょう。
以下ではデジタル初心者さんからイラストを仕事にしたい中級者まで使いやすい講座をいくつか紹介しておくので、上達できず困ったら参考にしてみて下さい。
イラスト・マンガ総合講座
公式サイト:https://human-yakan.com/
大手専門校ヒューマンアカデミーが一般向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』は講師による講義や添削で学べるので、独学のような不安もなく絵の実力アップをめざせます。
通いもありますが、コロナ禍移行は便利なオンラインや動画講座が特に人気です。受講者のタイミングで利用しやすいので、仕事や家事で忙しい人でもスキマ時間に自由なペースでイラストの技術を伸ばしていけるでしょう。
質問は講師に聞く以外に24時間対応チャットまであり、真夜中に一人で描いてて悩んでもすぐ疑問を解消できます。豊富な教材は受講後も手元に残るので復習しやすく、苦手部分もきちんと克服していけるでしょう。
絵の基本からデジタル・キャラデザ…と絵を描いて楽しむ技術や知識をこれほど幅広く身につけられる講座は他にそうありません。ムダに遠回りせず、早く上手くなりたい人には特におすすめです。
デジ絵ワークショップ動画講座
公式サイト:https://cm.clipstudio/video-course
『デジ絵ワークショップ』はクリスタの操作とデジタル絵の基本「アニメ塗り」がわかる【デビュー編】、さらにクリスタの特殊機能が使える【レベルアップ編】で構成された動画講座です。
購入者だけ視聴できるYouTubeの限定公開というシステムにより、多くの人が普段から見慣れているYouTubeの画面でそのまま受講できます。
内容がわからないときは動画ごとのコメント欄に書き込めば直接回答が届くので悩んで手が止まることも少ないでしょう、受講者の年代が30~70歳以上と幅広いのも特徴的です。
支払いは初回購入時のみで視聴も無制限なので、受講期限にあせることなくあなたのペースでじっくり学んでいけます。
今すぐクリスタを覚えて「早くデジタルで自由に絵を描きたい」人にちょうどいい、使い勝手のいい講座です。
アナログと違う、デジタルならではの7つの特徴をおさえよう!
ここでは、アナログにはないデジタルならではの特色やメリットを軽くおさえておきましょう。
手や紙が汚れない!
鉛筆や絵の具ではないので汚れることはありません、紙が破れたりもしないので筆圧が高くても安心です。
消耗品が少ない!
ペンタブのペン先は描いていると削れていくのでたまに取り替える(数ヶ月に一度程度)こともありますが、替え芯以外に目立った消耗品はありません。
またペンタブの板や液晶のつるつるした描き心地が気に入らない場合は、専用のオプションマットもあります(あえて使わなくても大丈夫です)。
絵のやり直しや微調整が何度でもできる!
このようにデジタルであれば、絵を描きながらバランスをどんどん直していくことができます。
また消しゴムも、アナログのような消した跡をまったく残さずきれいに消すことも可能です。
一つの素材から複製、改変だって簡単!
ベースの絵を1つ描いて、複製し、表情を変えたものを作成することもカンタンです。
SNSやブログで多く使われる顔アイコンも、オリジナルで作れます!
当サイトと連携しているYouTubeの動画も参考になります!
「レイヤー」が使える!
レイヤーという疑似的な紙の要素をつかうことで、色や部分ごとに細かく分けて描いたり塗ったりしていけます。
デジタルでは複数の層に分かれたレイヤーを使い、一つの絵を部分や色ごとに細かく分けながら描いています。重ねて見ることで、一枚の絵が完成している状態です。
★レイヤーについてもっと詳しく知りたい時は、レイヤーの機能と使い方をプロがわかりやすく解説を参考にしてください。
伸ばしたり縮めたり回転させる「変形」が自由自在!
好きな範囲を選択して拡大縮小したり移動したり変形させることは、まさにデジタルならではの機能です。
顔が大きくなりすぎたら顔だけ選んで小さくしたり、手が短かったら長くしたり、上半身が肩幅広かったら狭くしてみたり・・・好き放題の調整ができます。
絵のバランスをとることがアナログよりラカンタンなので、デジタルで絵が上手くなる人も多いんです!
フィルターやエフェクトなど、様々な効果が使える!
ペイントソフトごとに差はありますがモザイクだったり、ぼかしてみたり、逆にくっきりさせてみたり・・・いろいろな効果を絵に加えることができます。
描いた絵をより際立たせることも出来るので、アナログより魅力を増すことも!
初心者から少しでも早くデジタルに慣れるためのポイント3選
さいごに、早くデジタルが上手くなるためのポイントやコツをいくつか紹介します。
最初は人マネから入ろう
上手い人や好きな絵を参考に描いたり模写をすることが、絵の上達への近道です。
マネして考えながら描くことでどういう意味や理屈で描いてるのかも次第に想像できるようになっていきます、実際に手を動かしながら絵に必要な知識や情報を蓄積していきましょう。
★プロをまねろ!絵やイラストが上達しない時の7つの解決方法も参考にしてください。
慣れと経験の要素も大きいと知っておこう
デジタルで絵を描く作業は、アナログと似てるようで実はだいぶ感覚に違いがあります。
差を埋めるには慣れと経験を重ねるしかない部分も当然あります、焦らずじっくり進めてください。
多くのプロ達も最初は苦労して慣れることから始めてます!
ペンタブに慣れる効果的な方法をおさえよう
普段使ってるマウスやキーパッドの代わりにペンタブを使うことで、感覚がなんとなく備わっていくこともあるでしょう。
とにかくさっさと手になじませることです、触っていればイヤでも慣れます。
そこを越える前にやめてしまう人が使えないまま終わってしまうのであきらめず頑張りましょう!
★ペンタブに一刻も早く慣れたいときは、ペンタブ初心者がイラストを描く使い方とコツを参照してください。
まとめ
デジタルはやれることが多いぶん理解しないといけないことが多く、とっつきにくいと思われがちです💦
でもそれはあれもこれも全て同時にやろうとするからしんどいだけです、ポイントごとに少しずつ理解しながら進めていきましょう。
そしてひとりでうまくいかない時は記事で取り上げたイラスト講座なども併用すれば、ばくぜんと進めていくよりずっと早く描けるようになるはずです。
あせらずじっくりやれば必ず自由に描けるようになります、腰をすえて楽しみながら進めていきましょう!
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