どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
想像してみて下さい、もしあなたが『絵を描く仕事』についたらどんな未来がまってると思いますか?
今回はそんな夢が現実になるかもしれない絵を描く仕事につくコツについて、10年以上絵の仕事で勤めていた立場から絵の仕事の種類から実際に働く方法まで業界目線もまじえくわしく紹介します。
自分は絵を描く仕事について人生が大きく変わりました、あなたも大好きなことを一生の仕事にしてみませんか!?
絵の仕事がしたいなら「フリー」「会社員」2つの道がある、どっちを選ぶ?
現在絵やイラストに関する仕事で働こうとすると、2つの方向性があります。
1、フリーランス(副業含む)としてやる
2、社員イラストレーターとして働く
どちらに進むかはもちろん自由ですがもしあなたが安定した生活や収入を得ながら描いていきたいと思うなら、おすすめしたいのは断然2つめの社員イラストレーターとして絵を描く仕事をする道です。
いきなりフリーランスがおすすめできない4つのワケ
いつか独立してフリーになりたいと思うのはともかく、仕事経験が少ない状態でフリーになると次の理由からキツくなる確率が高いんです!
・仕事をもらえる人脈をもってない
・業界の常識や仕事の相場がわからない
・自ら仕事を取る手段を持ってない
・上手い人に技術を教わる場や機会がない
それよりもまずはじめに会社に属した絵描きとして働けば、
・友人・仲間など将来の人脈が自然と得られる!
・イラスト業界の常識や報酬相場が日々の業務で理解できる!
・外注での仕事のとり方やコツがつかめる!
・上手な先輩から技術やコツを現場でタダで学べる!
これらのメリットを得ながら給与をもらいつつ絵もレベルアップできるので、将来フリーになる道のりとしてもはるかに安全で効率的です。
そもそも絵を描く仕事に就きたいからって大切な人生でムダなリスクを取る必要なんて全くありません、進める順番さえ間違えなければ安全にステップアップしていくことはできます。
一歩ずつ経験を積んで進めた方が結果的にラクなので、経験のない状態からいきなりフリーをめざすことはぜひ慎重にしてください。
では絵の仕事の会社に入るにはどう進めればいいのでしょう?
絵を描く仕事の社員になろうと思ったら、年齢や状況・スキルに合った適切な手段を選んで進めることが必要です。
次章からそれぞれまとめるので、あなたの状況や希望に合う方を参考にしてください!
①学生やイラストスキル・知識にまだ自信がない未経験の人は「専門学校」を活用するのが鉄板!
今は絵やイラスト・漫画などジャンルごとに学べる専門の学校が全国各地にあります
イラスト関連の会社側も専門学校から何名採用するというのは毎年一定数確保している枠なんで、絵を仕事にするために高い就職率の専門学校に行くのは実は最も確率を引き上げやすい手堅い手段なんです。
▼専門の注意点
・学費や時間が必要
・やる気のない同級生に巻き込まれない
学校なので学費や学ぶための時間は当然いります、でもそのぶん仕事で必要なことを事前に身につけておけるメリットにもつながります。
またイラスト系の専門はなんとなく入学している生徒もいるので、マイナスの雰囲気にのまれないよう目的を見失わない精神力も必要となります。
日々の課題をしっかりこなし、イラストレーターになった将来の姿をイメージしながら努力していきましょう!
▼専門の利点
・絵の仕事に必要なスキル/知識を一通り学べる
・同じ夢をもった友人と出会える
・就職活動を学校がサポートしてくれる
学校に入ればあなたが将来やりたい絵の仕事をするために必要な技術が何でどう学べばいいか、範囲が明確になり順序よく成長できます。悩んでもすぐ相談できる環境は、独学では難しい圧倒的な心強さです。
また将来の人脈にもなる友人が普段の生活で自然にみつかります、卒業後に様々な会社に分かれて進んでいけばいつかリストラにあった時でも助けあえるでしょう。
さらに専門はあくまでも進みたい分野の仕事につくことを目的とした場です、就職率が学校の運営にも影響するので先生たちもあなたを必死で就職させようとしてくれます。
絵を描く仕事に就くための技術をきちんと習得したいなら、まずはイラスト関連業界への就職実績が高いことで知られる学校を調べることから始めてみるといいでしょう。
以下ではそんな学校を例として紹介しておくので参考にしてください!
ヒューマンアカデミー「イラストレーター専攻」
公式サイト:https://ha.athuman.com/
全国に18校展開していて地方在住でも通いやすく、都心のイラスト仕事情報も校内で共有できて不利に働きません。
イラストレーターや漫画家など80名以上ものプロの現役クリエイター講師による少人数制授業も評判で、苦手部分も一人ずつによりそった指導で克服へ導いてくれるでしょう。
職場で役立つ実践的能力が身につく環境を重視している人気校で、努力次第では在学デビューや早期内定も可能です。
実際にインターンシップ(在学中の職業体験)を経験した学生の7~8割がそのまま企業に就職・アルバイト採用されている実績もあり、就活時の不安も少なく進めていけるでしょう。
昼間以外に夜間/週末講座があるだけでなく一般向けの『イラスト・マンガ総合講座』も運営されていて、学校より費用や時間をおさえたい多くの人に利用されています。
人気の『通信講座』も整っているので、希望や現状にあわせた利用も他校より検討しやすいはずです。
働く社会人でも利用しやすい「イラスト講座」という手段も!
学校の費用が確保できなかったりすでに社会人として働いていて通う時間が取れないなら、より安価に短時間で学べる『イラスト講座』という手もあります。
特にコロナ禍移行は感染対策のためオンラインや通信講座が増えていて、自宅で好きなタイミングで学べるので仕事や家事で毎日忙しい人には特におすすめです。
絵を将来仕事にしたい人に評判の実践的な講座を紹介しておくので、こちらも参考にしてみて下さい!
「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
ヒューマンアカデミーが一般向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』では、絵の基礎からクリスタの操作・キャラクターデザイン・背景パース…などイラストやマンガの多彩なスキルを選んで学べます。
通いもありますが、最近は便利なオンラインや動画講座が多く利用されています。
好きなタイミングで学べるため、仕事で忙しい大人でもスキマ時間に自由なペースでイラストや漫画の技術を伸ばしていけるでしょう。
質問は講師に直接聞く以外に24時間対応チャットもあるので、一人で絵を描いてて悩んでもすぐ疑問を解消して進められます。
受講終了後も教材が手元に残り確認できるので苦手部分も克服していきやすいでしょう、専門ほどとはいかないまでも絵のキャリア相談も可能です。
基本的に2年通わないといけない専門学校より短期間で学べ費用も学校の2割程度ですむので、なるべく時間や予算をおさえて上達したい人やすでに働いている社会人にはいい代替手段になるでしょう。
②技術・経験・実績に自信があって今すぐ絵の仕事につきたいなら「転職相談」を活用しよう!
「転職相談」とは、登録することであなたに合いそうな会社をエージェントが探して紹介してくれるサービスです。
こちらのスキルや希望をふまえて代わりに動いてくれるので、いま他の仕事で忙しい人でもムリせず希望の転職先を探せます。
ただしイラスト系の転職相談は未経験だとなかなか厳しいので、実績がまだなければ先に学校や講座でレベルアップしたうえで就職・転職サポートを相談した方が無難でしょう。
例としてゲームイラストに特化したサービスを2つ紹介しておきます、興味があれば相談してみてください!
首都圏のゲームイラスト求人に強い「Geekly(ギークリー)」
「Geekly(ギークリー)」は首都圏限定ですが、ゲームやクリエイター職に特化した転職エージェントとして業界内で有名です。
玉木宏さんのCMや都内の電車広告も多いので、見たことある方もいるんじゃないでしょうか?
正社員求人がメインなことからニーズも高く、無料登録して面談すれば27,000件以上もの求人(非公開求人10,000件含む)から理想の職場を探してもらえます。
エージェントの対応もきわめて早いことで知られるので、あなたは今の仕事をそのまま続けながら魅力的な転職情報を次々確認できるでしょう。
希望のIT職種への転職成功割合は95%、また利用者の81%が年収アップを実現している実績もあるのでよりいい条件でイラスト職を探したい人にはまず外せないエージェントの一つです。
大手のゲームイラスト正社員職を全国で探せる「ファミキャリ」
「ファミキャリ」はあの雑誌ファミ通と自社でクリエイター派遣やゲーム開発等も行っているクリーク・アンド・リバー社が共同運営している、正社員求人中心の転職エージェントです。
『クリエイター職の転職No.1』という賞まで獲得している近年人気上昇中のサービスで、とくにクリエイターに親身に寄りそう姿勢が評判となっています。
実は自分もクリーク社で仕事してたことがあるんですが、スタッフのクリエイターに対するリスペクトは非常に強く感じました!
ゲーム特化のエージェントとしては珍しく全国対応もしていて、400社以上の紹介可能企業と5,000件以上の求人を取り扱っています。運営企業のパイプの強さから大手~超大手有名企業の正社員求人に強いのが特徴です。
無料登録もわずか30秒で完了でき、利用者の約80%が前職からの年収アップを実現しています。有名なゲーム関連企業の正社員に転職したい人にとって、きっと心強いサポーターになってくれるでしょう。
あらためて確認! 絵の仕事には15以上もの種類がある、あなたの進みたい方向はどれ?
絵の仕事と一言でいっても、細かく見ると非常に多くの種類があります。
①イラストレーター
②挿絵イラスト制作
③漫画家
④アニメーター
⑤絵コンテライター
⑥2D・3DCGデザイナー
⑦キャラクターデザイン
⑧デザイン系
⑨グラフィックデザイナー
⑩ファッションデザイナー
⑪Webデザイナー
⑫画家
⑬美術教師・講師
⑭絵本作家
⑮アートディレクター
進みたい方向性が既にはっきりしてるならいいですが、まだ決まってないならまずは広く情報を集めてやりたいことを明確にしましょう!
絵の仕事の種類①イラストレーター(ゲームイラスト等)
スマホゲームを中心に現在最も勢いと需要のある仕事でしょう、仕事数は多いですがなり手も多いので生き残りは激化しています。
フリーの外部イラストレーターとして描けば一枚単価(2~5万円前後)の報酬で、会社に勤めるなら一般的なサラリーマン的収入となります。
絵の仕事の種類②挿絵イラスト制作(ラノベ、絵本、児童書等)
名前が表に出るのであこがれる人も多いですが、金銭的に高い仕事ばかりではありません。他の仕事をベースに並行して進めるケースが多いでしょう。
媒体によって収入は全く変わります。一点数万円から、1冊売れたら6~8%が印税として入る・・・などさまざまです。
絵の仕事の種類③漫画家(雑誌連載、広告、YouTubeなど動画素材作成等)
かつては雑誌に連載漫画を持って初めて認められるような狭き門でしたが、現在はホームページ・広告・SNSなど様々な媒体で仕事の範囲が広まっています。
連載の場合は、やはり漫画賞に応募して足がかりを掴むことが多いでしょう。
単行本が出せたら1冊8~10%ほどの印税収入が得られて大きな金額にも繋がりますが、それ以外は基本的に原稿料1枚(or一話)5千~2万円あたりの報酬が多いです。
絵の仕事の種類④アニメーター(原画動画等)
アニメの動画は一枚の単価が安く(200円前半程度)激務のため、ブラックな働き方として取り上げられることが多いのが実情です。
特に動画の新人はフルに働いても月収10万に満たない場合さえあります。ただ、原画になるとフリーで20~30万円/月稼ぐ人が多いです。
作画監督、演出、監督など立場によって仕事内容や報酬は大きく変わります
仕事や収入がきついぶん画力は非常に磨かれる環境になります。アニメの道に進みたいなら基本は専門学校か、直接アニメーションの会社の門をたたくパターンでしょう。
絵の仕事の種類⑤絵コンテライター(アニメ、CM、ゲームや遊技機等)
アニメの設計図とも言える絵コンテですが、テレビCMなどの原案として作成する仕事もあります。
広告会社の発注で描いたり、ゲーム会社や遊技機業界でムービー・演出用絵コンテを描く場合もあり作業環境は幅広いです。
フリーなら1シーンかコンテ用紙1枚いくらという値段設定が多く、社員なら普通の給与額が相場です。映像的センスも重要視されます。
絵の仕事の種類⑥2D・3DCGデザイナー(ゲーム、アニメ、映画等)
絵を描くだけでなく、CGと絵を組み合わせて使うことが多い仕事です。
ただ3Dの方が最近は活躍の場を広げていて、収入的にも2Dより3Dの方が年収にして100万以上は高くなるでしょう。
多くの場合、専門学校で知識や技術を学んでメーカーに入る形です。キャリアアップのため、あえて会社を渡り歩く人もいます。
絵の仕事の種類⑦キャラクターデザイン(各種イラスト、ゲーム、グッズ関連等)
アニメ・ゲーム・グッズなど、様々な分野にキャラクターデザインの仕事はあります。
ただどれもなんらかの業務の一部という形が多く、最初からキャラクターデザインだけやり続けられる環境はそこまで多くありません。収入的にも大本の仕事に依存することが一般的です。
大きな実績を積んで独立し専門的にキャラクターデザインをやる人もいますが、その場合でもイラスト・デザイン系の会社がベースになるでしょう。
絵の仕事の種類⑧デザイン系
いわゆるデザイナーとして仕事をしていく中で絵を描く状況も生じます。
ただあくまでもデザインありきなので絵だけ描いていきたい人には向きません、絵もデザインもどちらもやりたい場合のみ目指しましょう。
収入を大きく上げる手段としては正社員にこだわるよりも将来的に独立して、自分のデザイン会社を立ち上げる方法が一般的でしょう。
絵の仕事の種類⑨グラフィックデザイナー(印刷物など)
雑誌や広告、あるいは商品のパッケージ等の構成やデザインを行う仕事です。その中で必要に応じて絵を描くこともありますが、メインの作業ではありません。
社内・対外的なコミュニケーション能力も必要なので、苦手な場合は無理して目指さないほうがいいでしょう。
絵の仕事の種類⑩ファッションデザイナー
服のデザインをする際に、イメージイラストを描く仕事もあります。アナログでさらさら描く人もいれば、ソフトを使ってデジタル処理する人も最近は増えています。
会社で雇用されたデザイナーとして働く場合は一般的な収入ですが、外部のデザイナーとして仕事を受ける場合は高単価の仕事もあります。
かつては自分のブランドを確立することで報酬を伸ばす人もいましたが、現在そこまでの人は多くないでしょう。
絵の仕事の種類⑪Webデザイナー
ホームページや企業の公式サイトなどのデザイン制作を行います。
必要に応じて絵なども用意しますが、社内のイラストレーターに頼んだり素材を使うことが多いでしょう。
絵がメインの業務ではなく、あくまでもサイト作成に興味がある場合だけ目指してください。ただ仕事の需要は多いので、仕事も引く手あまたです。
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絵の仕事の種類⑫画家
画家は他の仕事と違って依頼を受けて絵を描く状況は少なく、自分で描いた絵に価値が出るかどうかの世界です。
売れない人は全く売れず、売れてる人はやたら売れる・・・という両極端な仕事になります。
多くの場合、芸大や美大などを経て技術を磨いて描いていく形になるでしょう。個展などを重ねて、スポンサーを得てからが勝負とも言えます。
絵の仕事の種類⑬美術教師・講師
教師になる場合は、大学で教員免許を取得します。
講師には必ずしも免許は必要ではないですが、絵に関する実績はあったほうが説得力も違ってきます。
学校の正式な教師なら収入は安定しますが、多くの講師は1コマいくらという報酬なのでコマ数を増やしていかないと生活は大変です。他の仕事も合わせてやる人が多いでしょう。
絵の仕事の種類⑭絵本作家
絵本の挿絵を描いたり、お話自体を自分で考える人もいます。基本的には印税契約なので1冊売れて数%を得る形になるでしょう。
売れれば数年に渡って印税が入り続ける状況もありますが、多く出版される本の中で目立つのはそう甘くありません。
絵の仕事の種類⑮アートディレクター(監修・発注、管理修正等)
イラストレーターなどに発注される仕事の裏には、監修したり修正指示を出す人もいます。そのような立場をアートディレクターといい、ゲームの世界などで多く活躍しています。
自分自身で絵を描くこともできますが、多くの場合は他の人に描かせて正しい方向に導くことが業務となります。
ちなみに自分は絵を描く仕事からスタートして、最終的にスマホゲームのイラストアートディレクターとして会社業務を終えました!(独立10年目w
まとめ
もしこの先絵の仕事探しでつらくなったら、描き始めた時のことをぜひ思い出してみてください!
わからないことを独学でやってるとムダに時間ばかりかかって、遠回りになったり結局間違うことが多くなかったですか?
なんでもかんでも1人きりで何とかしようとする必要はありません、頼れるところは学校や講座・転職相談などの手段もうまく利用しましょう。
絵を描く仕事は大変なことも多いですが、大きなやりがいのある世界です。
大好きなことで働いていけるよう頑張ってください!
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