どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
昔から絵やイラストを描くのが好きで将来の仕事にしたい、イラストレーターになりたい・・・と思ったときにまず考えるのがイラスト関連の『専門学校』でしょう。
でもネットで調べると、闇とか末路とかムダ…といろいろ出てきて滅入っちゃいませんか?💦
自分は10年以上絵の仕事の社員として勤めましたが、現場目線でいえば専門学校を経て絵の仕事に就く人は普通にすごく多かったですし間違った進み方なんて感じたことは一度もありませんでした。
そこで今回はイラスト専門学校がやめとけと言われる理由と絵の仕事に就くコツについて、実際に働いていた経験もふまえ紹介します。
はじめに、絵の仕事の社員で長年勤めたからこそ感じる専門学校の価値
自分は20代は漫画家を目指して挫折・・・その後30歳を目前に絵の仕事の社員として某社に入りました!
転職なども経て計3社に勤めアニメ原画やキャラクターデザイン、絵コンテやイラストアートディレクション…とさまざまな業務に従事しました。
絵の仕事の現場に入る経緯というのは、一人ひとりさまざまです。自分のように独学で回り道して遅咲きで入る人もいれば、専門学校や美大からストレートに業界に入る人もそれ以上に多くいます。
肌感覚ですが、学校を経ているかそうでないかはおそらく半々くらいでしょう。
入社後の働き方や実績に関しては完全に実力勝負なのでどちらがいいという話じゃなく、個人のポテンシャルと努力によります。
ましてや学校行ったからって不利になることなんてあるわけないですし、むしろ学校で絵や美術・デジタル関連の知識を学べているぶん入社時から働きやすそうでいいなーと自分なんかは感じてたものです。
社内でも専門だからどう、独学だからどうなんて分け方は一切生じません!
全ては本人の実力と入社後の頑張り次第という世界です♪
イラスト専門学校に行くのはやめとけ!といわれがちな理由3選
前章のように実際働いている側からすると、専門の価値を否定する理由はまったくないわけですが・・・
どうしてネットだとやめとけなんて意見が目に付くのでしょう?
ここでは代表的なものを3つ、取り上げます。
独学だけでもイラストの仕事につける人はいる!
自分自身もこのタイプでしたが、それって結果的にそうなっただけなんですよねw
現場も知らずに強くこれを主張する人は、絵の実力の高い人が専門を介さず絵の仕事についた一部の例を全体に当てはめて言っているだけでしょう。『主語がデカい』ってやつです。
若いうちから絵が上手くて学校とか無関係に絵の仕事に進む人はもちろんいます、とはいえ学校を経て就職している絵の上手い人も同じかそれ以上にいるんです。
元々絵がある程度描けてた人も、まず専門や美大に行ってより知識や技術を高めて絵の職場に入ることは何もおかしくないですよね?
独学でイラストの仕事につける人はたしかにいます、でもどこの世界でもある話なのであえて取り上げるほどの話じゃありません。
ましてやまだ力不足と感じている人が成長したり、就職活動でより多くの情報をもらいながら就職活動を支援してもらえる環境は独学だと絶対得られない利点でしょう。
入るのがカンタンで志の低い人も多い!
イラスト関連の学校はたしかに入学審査が厳しくないので、絵にそこまで興味がなかったり他にやりたいことがなくてなんとなく入る人もいます。
でもそんな周りの人の影響でいい進路につけなかったとしたら、残念ですが自己責任以外のなにものでもありません。結局学校をどう使うかは、本人の意識次第です。
どれだけいい環境が用意されていても、モチベーション高く進めていけるかは自分自身で決めることでしょう。
だからこそ学校に進むなら、夢の実現を念頭に必死で取り組んでいきましょう!
卒業後に必ず絵の仕事につける保証はない!
在学中にまじめに課題に取り組まず卒業後フリーター・・・なんて人もたしかにいます。また、想像していた絵の仕事と違った方向に就職する人もいるでしょう。
ただこれは別に絵の専門に通った話ではなく、技術やセンスの仕事に進むための学校であればどこでも起こりうる話です。イラストだからどうこうの話ではありません。
好きな仕事につくためには学校でしっかり学んでレベルアップして、前向きに取り組む以外ありません。
そして夢の実現のためには、絵の職場への就職実績が高かったり評判の高い学校を最初から選ぶことも大切です。
受け身ではなく主体的に夢を実現する行動を実践していきましょう!
イラスト関連で就職率が高く人気の専門学校
ここでは参考として、イラスト関連で就職実績が高く人気の学校をいくつか紹介しておきます。
どこも資料請求は公式サイトから無料で頼めるので、気になる学校があれば案内資料を取りよせて比較検討してみてください。
ヒューマンアカデミー「イラストレーター専攻」
公式サイト:https://ha.athuman.com/
全国18校展開している大手専門校でどなたでも通いやすく、都心部のイラスト仕事情報も校内で共有できるため地方在住でも不利に働きません。
仕事の職場で役立つ実践的能力が身につけられる環境を重視していて、在学中の頑張り次第では在学デビューや早期内定も可能です。
イラストレーターや漫画家など80名以上ものプロの現役クリエイター講師による少人数制授業も評判で、苦手な部分も一人ひとりによりそった指導で克服へと導いてくれます。
実際にインターンシップ(在学中の職業体験)を経験した学生の7~8割がそのまま企業に就職・アルバイト採用されている実績もあるので、就活時の不安も少なく進めていけるでしょう。
昼間の授業以外に夜間/週末講座があるだけでなく自宅で学べる『通信講座』も整っているので、希望にあわせた利用も検討しやすいはずです。
また一般向けの『イラスト・マンガ総合講座』も運営されており、学校より費用や時間をおさえて絵が上達したい多くの人に利用されています。
代々木アニメーション学院
公式サイト:https://www.yoani.co.jp/
42年の長い歴史と高い知名度をもつ、エンターテイメントに特化した有名校です。
12万人以上もの卒業生がいて業界に無数のパイプがあるので、就職活動時だけでなく働きだしたあとも人脈に助けられたり心強く感じる機会が増えるでしょう。
アニメ・ゲーム・イラストなどエンタメ関係者と密接につながっている状況を活かし、各業界でいま求められている最新技術や設備をすぐ学び吸収できる環境が整っています。
単なる絵を描くスキルにとどまらず関連ノウハウ・デジタル技術など実践的な能力を身につけられるので、卒業後は即戦力のプロ一年生として活躍していけるでしょう。
環境やカリキュラムが充実していることから絵の仕事に転職したい社会人も最近は多く利用しており、働きながら学びやすい夜間・土日や週1コースなども人気を集めています。
アミューズメントメディア総合学院
公式サイト:https://www.amgakuin.co.jp/
学習過程で実際の商品をつくって市場に送りだせる実践型スクールで、校舎こそ東京・大阪の2箇所ですが業界就職率94%と高い実績を誇っているのはクリエイター志望にとって大きな魅力と映るでしょう。
他の学校にない大きな特徴が学内に「出版事業部」をもち外部企業とマンガ・イラスト本などを企画・商品開発を行っており、学生にとっての貴重なデビューチャンスにもなっています。
卒業後の進路・職種にも幅広く対応しており、生徒一人ひとりの適正を見きわめた徹底した個別指導でデビュー&就職のサポートを細かく実施しているのがポイントです。
絵以外の様々な将来の悩みや不安も丁寧に相談に乗ってくれる環境で、不安なく夢に向かって進んでいけるでしょう。
学校が難しい人に人気の『イラスト講座』とは?
学校の費用が確保できなかったりすでに社会人として働いていて通う時間が取れないなら、より安価に短時間で学べる『イラスト講座』という手段もあります。
コロナ禍以降は対策のため便利なオンラインや通信講座もすごく増えたので、休みの日や暇な時に自宅で学びたい人にもおすすめです。
「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
専門でも紹介したヒューマンアカデミーが一般向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』では、絵の基礎からクリスタ操作・キャラデザ・背景…など多彩なスキルをコースで選んで学べます。
通いもありますが、最近は便利なオンラインや動画講座が人気です。
受講形式を選べるので、仕事や家事・育児で忙しい人でもスキマ時間に自分のペースでイラストや漫画の技術を伸ばしていけます。
豊富な教材は受講終了後も手元に残って何度も復習できるので、苦手部分も克服しやすいでしょう。
さらに質問は講師に直接聞ける以外に24時間対応チャットまで整っているので、夜中に一人で描いてて悩んでもすぐ疑問を解消して進められます。
2年通う専門より短期間で費用も学校の2割程度ですむので、時間やお金をおさえコスパよく上達したい人にとって最適な代替手段となるはずです。
イラスト専門学校を利用するメリット・デメリット
ここでは、イラスト専門学校に通うメリット・デメリットを簡単におさえておきましょう。
イラスト専門学校のメリット
・絵の仕事につくために必要な技術を学べる
・同じ目標を持った仲間と多く出会える
・就職活動を学校がしっかり支えてくれる
専門に入ればあなたのやりたい仕事をするために必要な技術がなにでどう学んでいけばいいか、具体的に教えてもらえます。
また将来の人脈につながる友人・仲間が学校生活で自然にできるので、卒業後に様々な会社に分かれても万が一リストラにあった時も助けあえるでしょう。
さらに専門学校はあくまでも進みたい分野の仕事につくことを目的とした場です、就職率が学校運営にダイレクトに影響するので先生たちも必死であなたを絵の仕事に就職させようとしてくれます。
イラスト専門学校の注意点
・一定の学費と時間がかかる
・必ず好きな仕事につける保証はない
学校なので学費は必要ですし学ぶための時間も必要です、一般的に独学より出費は増えると考えていいでしょう。
ただお金や時間をかけるぶん、仕事で必要な技術や知識を入社前に一通り学んでおけることにつながります。独学だけでは得られない価値も数多くあるはずです。
また専門に入ったからって100%理想の仕事につける保証はもちろんありません、しっかり実力をつけて就活に挑みましょう。
学べる環境をめいっぱい活用してレベルアップしましょう!
独学で頑張るより素直に専門学校に行った方がいい人
さいごに、学校に通った方が絵の仕事に就く目標が実現しやすい人の特徴をまとめておきます。
現状の絵の技術や知識に自信がない・・・
学校に通うことで、絵の仕事に就くために必要な技術のレベルや知識の範囲もわかるようになります。
一人でやっているとどうしてもこの辺が見えないため、運よく入社できても一般的に求められるレベルとの差を始めて知ってしんどい想いをすることもあるでしょう。
絵の仕事につく準備をしながらレベルを高めたい人には、なんだかんだいって学校などの環境は最適です!
絵の仕事に進みたいけど一人でやれる気がしない・・・
学校などの環境を利用する最大のメリットは、働くために必要な知識&技術の範囲を提示してもらえることです。
独学はそこから一人なので、どうしてもムラが出て遠回りになることも多いものです。
あえて独学で頑張る姿勢が、かえってネックになることも……?
絵の仕事に就いた後は長く働いていきたい!
絵の仕事に限らないですが、状況によってはリストラなどもそれなりの確率で起こります。
実は自分も10年以上前に開発室のスタッフ一同、100人以上まとめて一気にリストラされた経験あったんです!w💦
そんな大変な時でも頼りになるのが、やはり人脈です。
絵の仕事について働けば先輩や後輩・同僚はそのまま人脈になります、さらに学校を経て働きだした人なら学校時代にともに学んだ友人も将来の人脈になるでしょう。
このような人脈の多さは、あなたの人生のリスクを大きく下げてくれることへと直接つながります。
結局大事なのは人間関係なんですよね……
学校に通うということは学ぶ以外にも多くの利点があります、一定の費用や時間をかけるだけのリターンは相当あるでしょう。
自分も最初から社員として絵の仕事で働くつもりだったら、素直に専門学校を選んでたはずです♪
まとめ
絵やイラストの仕事につく経路は本当に様々です、今ならSNSの発信から絵を仕事にするパターンも少なくありません。
でもあなたのやりたいことが明確なら、その仕事に就く近道を選ぶ方が進路としてはあきらかに手っ取り早いはずです。
絵で長年働いてきたプロの端くれとして、どれだけ考えても専門学校を否定する理由は一切見当たりません。
むしろお金や時間をおさえて独学でやろうとする行為は、結局自力で調べたり学ぶ範囲も正解がわからず悩んだり……とかえって手間や苦労を増やしてしまうものです。
回り道せず、一直線にあなたの夢をかなえてください!
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