どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
絵を仕事にしたい、イラストレーターになりたくて専門学校や美大に進む人は多くいます。
でもその一方で、絵を仕事にするために専門などの学校に行くのはムダだなんて意見もよく見かけるんじゃないでしょうか?
絵の仕事で長年勤めた立場から言わせてもらうと同僚に専門卒の人たちは無数にいましたし、専門で学んだ上で就職することはメリットは多くてもデメリットは少ないのではというのが素直な感想でした。
ということで今回は絵を仕事にするためにはどうするのが一番いいか、専門学校や美大に行くべきかどうかについてリアルな部分を現場目線もまじえてくわしく紹介します。
はじめに:執筆者の立場と検索結果で考えてみる
最初に、このブログを書いている自分自身の立場を明確にしておきますw
自分は20代は漫画家を目指して挫折・・・その後絵を描く仕事に進んで、2015年に独立して現在に至ります。
専門や美大などで絵の基礎事項について学んだ経験はなく、独学と職場で学んだことだけで今までやってきました。
その立場から強く思うのは絵を仕事にしたいと本気で考えてるなら、最初から回り道せず専門や美大などに進んだほうが圧倒的に手っ取り早いことなんです。
自分はデジタルもわからないまま30歳目前で運良く絵の仕事の会社に入社できたので、すべて職場で実際の業務で覚えるしかありませんでした
でも専門卒の人たちは働き出した時点で既にある程度の知識や技術が身についているので、はじめての仕事でもあまり悩まず円滑に進められるイメージだったんです。
自分のように回り道して絵の仕事にたどり着くことは結果としてあるにしても、最初から目標がしっかりしてるなら結果にたどり着く近道を通ったほうがどう考えてもラクで早いでしょう。
独学にこだわっても、多くの場合で単なる遠回りになっていい結果につながる保証もないですしね💧
そもそもイラスト関連の専門学校の是非を調べても、基本的に執筆している人の立場でまちまちなので気にしすぎないほうがいいです。
専門に行ってないことで絵の仕事につけなかった人もいるでしょうが、独学だけで結果的に絵を仕事にした自分のような者だって同じくらいいます。
どちらがいいというよりも、目標が明確で実現するための近道が存在しているなら選んだほうがスムーズと考えたらいいんじゃないでしょうか?
イラストを仕事にしたい人が学校を利用するメリット・デメリット
つぎに、イラストの専門学校に関連したメリットとデメリットもまとめておきます。
デメリットの方には対策も書いているので参考にしてください♪
イラスト専門学校のデメリット
- 学費と時間がかかる
専門学校はそれなりの費用と平均2年の期間が必要です、必要なら奨学金や学費サポートを活用してみましょう。 - 就職の保証が難しい
技術やセンスがモノをいう業界への専門校なので、100%の生徒が理想通りの就職ができるわけではありません。落ちこぼれないように、日々の課題をしっかり進めてレベルアップしていきましょう。 - 一般教育の不足
絵やイラストに関すること以外も学びたい場合は、自ら勉強する時間を確保して幅広い知識を身につけましょう。 - 短期間のカリキュラム
2年で絵の仕事に就くために必要なことを学ぶので、どうしても学ぶ量と内容が濃く毎日忙しくなりがちです。うまく休憩も取りながら、効率的な学習法を身につけることが大切です。 - 過度な競争
周りのライバルとの競争を後ろ向きではなくポジティブにとらえ、むしろ楽しみながら頑張ることが秘訣です。ただメンタルケアも怠らないようにしましょう。 - 現場のニーズとのギャップ
実習やインターンを積極的に利用して、現場のニーズをつかむ努力をしましょう。就職後に必ず役立つ部分です。 - 時間的な制約
やることがおおいので、時間管理能力は非常に重要になります。効果的なタイムマネジメントをまなんで、時間を有効に使いましょう。 - 適切な指導を受けられないケースも
どうしても講師も人間なので、当たりはずれということはあります。相性が良くないときは他の資料や教材を参照するなど、自力での学びも増やしてみましょう。 - 一つの分野に特化しすぎる
絵に関することばかりやっていて不安を感じてしまうこともあるかもしれません。幅広い興味を持ち、異なる分野も学ぶことで視野を広げることが大切です。 - 期待とのギャップ
専門学校を探すときは、公式サイトを見て無料の資料請求で多くの学校から案内資料を取りよせることが第一歩です。入学前のリサーチをしっかり行えば、入学後のギャップも減らせます。
ポイント!
学校なので学費は当然いりますし学ぶための時間も必要です、一般的に独学より出費は増えると考えていいでしょう。
とはいえお金や時間をかけるぶん、仕事で必要な技術や知識を入社前に一通り学んでおけることにもつながります。独学だけじゃ絶対得られない要素も数多くあるのでどこに重きを置くかで考えてみてください。
イラスト専門学校のメリット
- 専門技術の習得
イラストの基本から応用まで、独学だけでは難しい幅広い技術を習得できます。 - プロの指導
業界のプロの講師が直接指導をしてくれるため、質の高い学びや実戦でのノウハウの習得が期待できます。 - 専門的な設備
最新の設備やソフトウェアを使いながら学ぶことができるので、就職後も不安なく進めていけます。 - 同じ志を持つ仲間との出会い
将来同じ夢を持つ仲間と出会って切磋琢磨しながら頑張ることは、あなたの成長を力強く後押ししてくれるでしょう。 - 業界との繋がり
実習やインターンシップを通じて、現場の経験を積むことができます。独学ではまずありえない恵まれた状況でしょう。 - ポートフォリオの作成支援
課題を通して作成が進めていけるので、卒業時にはスキルをアピールするポートフォリオがしっかり完成しています。 - 業界の情報
イラストが絡むアニメやーげむ業界の流れは非常に早いですが、卒業生や企業とのパイプを生かして常に最新のトレンドや技術を学ぶことができます。 - 就職サポート
学校の強力なサポート体制で、夢のキャリアを手に入れる手助けをしてくれます。 - 技術向上の競争環境
他の生徒たちとの競争を糧にしながら、自らの技術やセンスを高めていけます。もくもくと一人でやってるだけでは決して得られない状況でしょう。 - 実際の仕事の流れの理解
業界の流れやマナーなど、現場に即した知識を身につけることができます。就職後に常識はずれな言動や行動をしてしまい、現場で浮くこともなくなるでしょう。
ポイント!
独学だけで頑張るんじゃなく専門的な機関に通うことで、あなたが将来したい仕事をするために必要な技術がなにでどう学んでいけばいいか具体的に教えてもらえます。
また将来の人脈につながる友人・仲間が学校生活で自然にできるので、卒業後に友人同士散らばっておくと万が一リストラにあった時も助けあえます。
さらに専門学校はあくまでも進みたい分野の仕事につくことを目的とした場です、就職率が学校運営にダイレクトに影響するので先生たちも必死であなたを絵の仕事に就職させようとしてくれるでしょう。
イラスト専門学校に進んで後悔しないための3つのポイント
いざ学校に行く決心をしたら、どこに行くか検討して決める必要があります。
気になる学校が見つかったらまず最初にホームページで内容を確認して、案内資料をとりよせるなどしながら比較検討を進めていきましょう。
場所や学費も大切ですが、他にも学校選びで重要となるポイントがいくつかあるので実際の資料請求をする前にぜひおさえておいてください。
①ある程度、長い期間運営されている学校か?
やみくもに長ければいいわけではないですが、卒業生が実際に多くいて就職実績も豊富ならあなたが理想の職場につける可能性も自然と高まります。
②卒業生が現役のクリエイターとして業界で働いているか?
就職後にきちんと活躍できているかどうかも重要です。卒業生が講師として学校に教えに来ているところも多いので、公式サイトや資料請求で確認しましょう。
③最新のスキルや情報を学べそうか?
クリエイターとして生きていく上では、業界の最新情報/スキルは必須です。
多くの卒業生が現役で働いているなら、情報も回ってきやすいでしょう。ただ規模の小さすぎる学校だとなかなかそういかないので、色々学べそうなところかどうか事前に案内資料や学校見学で確認しておくことも大切です。
以下では上記のポイントを満たして就職実績が高い学校を紹介しておくので、参考にしてください。
ヒューマンアカデミー「イラストレーター専攻」
公式サイト:https://ha.athuman.com/
職場で役立つ実践的能力が身につけられる環境を特に重視している学校で、頑張り次第では在学デビューや早期内定も可能です。
実際にインターンシップ(在学中の職業体験)を経験した学生の7~8割がそのまま企業に就職・アルバイト採用されているほどの実績もあるので、就活時の不安も少なく進められるでしょう。
全国に18校展開していて地方在住でも通いやすく、都心部のイラスト仕事情報も校内で共有できて不利に働きません。
イラストレーターや漫画家など80名以上ものプロの現役クリエイター講師による少人数制授業も評判で、苦手と感じる部分も一人ずつによりそった指導で克服に導いてくれます。
昼間の授業以外に夜間/週末講座があるだけでなく一般向けの『イラスト・マンガ総合講座』も運営されていて、学校より費用や時間をおさえて絵が上達したい多くの人に利用されています。
人気の『通信講座』も整っているので、あなたの希望や現状にあわせた利用も他校より検討しやすいでしょう。
学校利用が難しいときは『イラスト講座』という手も!
学校の費用がカンタンに確保できなかったりすでに社会人やアルバイトで昼間忙しく働いていて通う時間が取れないなら、より安価に短時間で学べる『イラスト講座』という手段もあるんです。
特に最近は感染対策のためオンライン通信講座がすごく増えてきたので、仕事が休みの日や時間のある時に自宅で学びたい人には特におすすめです。
ヒューマンアカデミー「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
専門学校でも取り上げた「ヒューマンアカデミー」が一般の人向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』は講義や添削を通じアドバイスをもらいながら学んでいけるので、独学のような不安や心細さも少なく実践的な実力アップをめざせます。
通いの教室もありますが、最近は便利なオンラインや動画講座も多く利用されています。
個人の好きなタイミングで学べるため、仕事や家事・育児で忙しい人でもスキマ時間に自由なペースでイラストや漫画の技術を伸ばしていけるでしょう。
質問は講師に直接聞く以外に24時間対応のチャットもあるので、一人で絵を描いていて悩んでもすぐ疑問を解消して進められます。
受講終了後も教材が手元に残り確認できるので苦手な部分もしっかり克服していきやすいでしょう、さらに専門学校ほどとはいかないまでも絵のキャリア相談もできます。
基本的に2年通う専門学校より短い期間で学べて費用も学校の2割程度ですむので、なるべく時間や費用を短縮しながら上達したい人には特におすすめです。
結局学校は、あなたの可能性を高める手段の一つ!
自分は絵の仕事の会社員として3社で働きましたが、同僚を見ると就職までの道のりは本当に人それぞれでした
自分のような完全独学の人も一定数いて、専門や美大卒もたくさんいました。肌感ですが、独学:専門or美大=4:6くらいの割合だった印象です。
独学で絵を仕事にした自分のような人間の殆どが、結果的に絵の仕事にたどりついたタイプです。別にそれを狙ったわけじゃありません。
逆にそもそも若い頃から絵を仕事にしたかった人は、多くが美大や専門の学校などを卒業しています。
もしあなたの進みたい道がすでにしっかり決まっているなら、そのためにある専用ルート(学校など)を使ったほうが自然ですし圧倒的にラクで早いはずです。
身近に夢をかなえられそうな手段があるなら迷わず使っちゃいましょう!
まとめ
人の立場や経験によっても、専門学校や美大が必要かどうかは全く変わります。
専門などを経由せず中途入社後に苦労した側としては、絵を仕事にしたいなら素直に学校に行ったほうがいいというのが素直な想いです。
わざわざ遠回りする必要なんてないですし独学は知識も技術も偏りがちです、絵の上達には上手い人の助言をもらうことが欠かせませんが学校に行けば自然とその環境も手に入ります。
どうしたら希望の道に迷わず進めるかを優先して考えましょう!
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