どうも、元ゲームイラストアートディレクターのハシケン(@conteanime)です。
絵を描く仕事がしたい、イラストを描いて生きていきたい・・・そう考えたときフリーランスではなく会社に入って働きたいと考えることもあると思います。
そんな時の選択肢として考えるのが、イラスト関連の専門学校に行くかどうかじゃないでしょうか?
でも調べるとイラストの専門学校に行く意味はないとかネガティブな意見も出てきて不安になることもあるんですよね;
今回は10年以上絵の仕事でプロとして働いてきた経験もふまえてイラストの専門学校に入ってきちんと就職できるのか、またその先長く働いていけるのか?というテーマについて現場目線でくわしく解説します。
イラスト関連の専門学校で絵の仕事に就職できる?それとも就職できない?
まず多くの学生さん、そしてイラスト関連の会社に就職/転職したい人達が気になるのが『専門学校に行ってちゃんと就職できるのか?』ということでしょう。
結論から言うと、『就職できます』。
学校でしっかり学んできちんと就職活動すれば絵の仕事につくことは問題なくできるので、そこは安心して下さい。
もちろん専門学校で身につけた技術のレベルが低かったら就職活動自体が厳しかったり上手くいかないことはありますが、普通に就職すること自体はなにも珍しくありません。
長年働いてきた立場からも強く断言しますが、専門学校に行くことが絵の仕事につながらないと心配する必要はまったくないですよ♪
実際の絵の仕事の現場で感じた、専門学校卒の人の割合
実際の絵の仕事の現場において、社員の中で専門学校卒の人が占める割合はどのくらいになるのでしょう?
会社の規模によっても違いますし正確なデータは残念ながらないですが、自分が過去3社で正社員として働いていた経験からいうと社員の4割程度は専門や美大卒だった印象です。
残りの3割が一般の大学、更に残りが完全異業種からの転職というイメージでした
絵の仕事の会社は専門卒だからって不利になることは当然ないですし、将来の人脈というイミではむしろ専門卒の同級生の存在は大きな財産にさえなるでしょう。
専門学校で不安があれば、幅広い情報収集から始めよう
専門学校を探すときは、願書提出の前にまず情報集めが必須です。
- 公式サイトで学校の特徴やウリを確認
- 気になる学校から案内資料を無料で取りよせて比較検討
- 可能ならオープンキャンパスも参加する
このような手順で進めていけば後悔ない選択がしやすいはずです。
あなたのやりたいことが入学後にきちんと学べるか、希望している業界への道がひらけそうか? 事前にしっかり確認しましょう。
学校はどこに行くかもそうですが、何を学ぶかがとにかく重要です!
決める前に、まずは情報集めから進めましょう!
イラスト専門学校選びで後悔しない3つのポイントと人気学校情報
学校に行く決心をしたら、どの学校に行くか検討して決める段階に入ります。
気になる学校が見つかったらまず最初に公式サイトで内容を確認し、さらに無料の案内資料もとりよせて比較検討を進めていきましょう。
場所や学費も大切ですが、他にも学校選びで重要となるポイントがいくつかあるので資料請求をする前にぜひおさえておいてください。
①ある程度、長い期間運営されている学校か?
やみくもに長ければいいわけではないですが、卒業生が実際に多くいて就職実績も豊富ならあなたが理想の職場につける可能性も自然と高まります。
②卒業生が現役のクリエイターとして業界で働いているか?
就職後にきちんと活躍できているかどうかも重要です。卒業生が講師として学校に教えに来ているところも多いので、公式サイトや資料請求で確認しましょう。
③最新のスキルや情報を学べそうか?
クリエイターとして生きていく上では、業界の最新情報/スキルは必須です。
多くの卒業生が現役で働いているなら、情報も回ってきやすいでしょう。ただ規模の小さすぎる学校だとなかなかそういかないので、色々学べそうなところかどうか事前に案内資料などで確認しておくことも大切です。
以下では上記を満たして就職実績も高い学校を、例としていくつか紹介しておきます。
どこも資料請求は公式サイトから無料で頼めるので、気になる学校があれば案内資料を取りよせて比較検討してみてください。
ヒューマンアカデミー「イラストレーター専攻」
公式サイト:https://ha.athuman.com/
全国18校展開している大手専門校でどなたでも通いやすく、都心部のイラスト仕事情報も校内で共有できるため地方在住でも不利に働きません。
仕事の職場で役立つ実践的能力が身につけられる環境を重視していて、在学中の頑張り次第では在学デビューや早期内定も可能です。
イラストレーターや漫画家など80名以上ものプロの現役クリエイター講師による少人数制授業も評判で、苦手な部分も一人ひとりによりそった指導で克服へと導いてくれます。
実際にインターンシップ(在学中の職業体験)を経験した学生の7~8割がそのまま企業に就職・アルバイト採用されている実績もあるので、就活時の不安も少なく進めていけるでしょう。
昼間の授業以外に夜間/週末講座があるだけでなく自宅で学べる『通信講座』も整っているので、希望にあわせた利用も検討しやすいはずです。
また一般向けの『イラスト・マンガ総合講座』も運営されており、学校より費用や時間をおさえて絵が上達したい多くの人に利用されています。
代々木アニメーション学院
公式サイト:https://www.yoani.co.jp/
42年の長い歴史と高い知名度をもつ、エンターテイメントに特化した有名校です。
12万人以上もの卒業生がいて業界に無数のパイプがあるので、就職活動時だけでなく働きだしたあとも人脈に助けられたり心強く感じる機会が増えるでしょう。
アニメ・ゲーム・イラストなどエンタメ関係者と密接につながっている状況を活かし、各業界でいま求められている最新技術や設備をすぐ学び吸収できる環境が整っています。
単なる絵を描くスキルにとどまらず関連ノウハウ・デジタル技術など実践的な能力を身につけられるので、卒業後は即戦力のプロ一年生として活躍していけるでしょう。
環境やカリキュラムが充実していることから絵の仕事に転職したい社会人も最近は多く利用しており、働きながら学びやすい夜間・土日や週1コースなども人気を集めています。
アミューズメントメディア総合学院
公式サイト:https://www.amgakuin.co.jp/
学習過程で実際の商品をつくって市場に送りだせる実践型スクールで、校舎こそ東京・大阪の2箇所ですが業界就職率94%と高い実績を誇っているのはクリエイター志望にとって大きな魅力と映るでしょう。
他の学校にない大きな特徴が学内に「出版事業部」をもち外部企業とマンガ・イラスト本などを企画・商品開発を行っており、学生にとっての貴重なデビューチャンスにもなっています。
卒業後の進路・職種にも幅広く対応しており、生徒一人ひとりの適正を見きわめた徹底した個別指導でデビュー&就職のサポートを細かく実施しているのがポイントです。
絵以外の様々な将来の悩みや不安も丁寧に相談に乗ってくれる環境で、不安なく夢に向かって進んでいけるでしょう。
学校利用が難しいときは『イラスト講座』という手段も!
学校の費用が確保できなかったりすでに社会人として働いていて通う時間が取れないなら、より安価に短時間で学べる『イラスト講座』という手段もあります。
特に最近は感染対策のためオンラインや通信講座が増えているので、会社が休みの日や時間のある時に自宅で好きなペースで学びたい人には特におすすめです。学校とあわせて検討してみるといいでしょう。
「イラスト・マンガ総合講座」
公式サイト:https://human-yakan.com/
専門でも紹介したヒューマンアカデミーが一般向けに運営している『イラスト・マンガ総合講座』では、絵の基礎からクリスタ操作・キャラデザ・背景…など多彩なスキルをコースで選んで学べます。
通いもありますが、最近は便利なオンラインや動画講座が人気です。
受講形式を選べるので、仕事や家事・育児で忙しい人でもスキマ時間に自分のペースでイラストや漫画の技術を伸ばしていけます。
豊富な教材は受講終了後も手元に残って何度も復習できるので、苦手部分も克服しやすいでしょう。
さらに質問は講師に直接聞ける以外に24時間対応チャットまで整っているので、夜中に一人で描いてて悩んでもすぐ疑問を解消して進められます。
2年通う専門より短期間で費用も学校の2割程度ですむので、時間やお金をおさえコスパよく上達したい人にとって最適な代替手段となるはずです。
イラスト専門学校のメリット・デメリット
さいごに、専門学校に通うメリット・デメリットについても見ておきましょう。
イラストの専門学校に通うデメリット
- 就職するまで一定の学費と時間がかかる
- ムダな期間に終わってしまう人も一部いる
- 思っていた就職先に就けないこともある
学校なので一定の学費は必要です。一般の大学よりは安いところがほとんどですが、多くの場合二年制で卒業まで二百万程度見ておけばいいでしょう。
またイラストやゲームなどの学校は本気でない学生も一部いるので、雰囲気に流されて夢を忘れて挫折・・・なんて人も少なくありません。入学時の情熱を忘れず、日々のカリキュラムをこなす必要があります。
また専門を卒業したからって狙い通りの企業に入社できる保証はありません。絵の仕事は技術こそ最大の判断材料になるので、学校に通いつつしっかり絵のスキルやセンスを高めていくようにしてください。
イラストの専門学校に通うメリット
- イラストで就職するために必要な知識技術が身につく
- 就職活動を学校がしっかりバックアップしてくれる
- 同じ夢を持った友人と知り合えて、将来の人脈にもつながる
まずは何より、就職のために必要なことを順序立てて学べます。独学だけで絵の仕事につける器用な人も一部いますが、ほとんどの人は最初にきちんと習ったほうが遠回りせずラクに進められるでしょう。
そして専門学校は就職させるための場なので、先生たちもしっかり応援してくれます。知名度的にマイナーだけど実はいい会社、なんて貴重な情報もひとりで仕事探しをしてたら見つけにくいですが学校にいればさまざまな情報をもらえるでしょう。
そして、通って学んでいるだけで同じ夢を持つ人達と知り合えます。就職後別の会社に散らばっておけば将来リストラなどの事態があっても助け合えますし、フリーになった時に仕事をふったりふられたりもできます。
まとめ
たしかに独学だけで器用にイラストの道を突き進む人もいます。でもイラストに詳しくない、まだ技術に自信がないならまずちゃんと教わってしっかりした力を身に着けてから就職活動に進むことは自然な流れです。
そして上でも書いたように今は絵の仕事の社員の半数近くは専門卒というのが実情です、道筋としても全く王道でしょう。
ただし学校は入学がゴールではなくあくまでもスタートです、忙しさで情熱を見失わないよう強い意識を持ちながら意義のある時間を過ごして下さい!
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